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【医師解説】妊娠中、お寿司やコーヒーはNG?「食べていいもの・ダメなもの」完全リスト

【医師解説】妊娠中、お寿司やコーヒーはNG?「食べていいもの・ダメなもの」完全リスト

2026/02/08(Sun)

【医師解説】妊娠中、お寿司やコーヒーはNG?「食べていいもの・ダメなもの」完全リスト

妊娠中、ママが食べたものの栄養はへその緒を通じて赤ちゃんに届きます。 基本的には「バランスよく美味しく食べる」ことが一番ですが、中には赤ちゃんの発育に影響を与えたり、食中毒のリスクが高まったりする食材があるのも事実です。 正しい知識を持って、ストレスなく食事を楽しみましょう。

1. 【NG】避けるべきもの(赤ちゃんへのリスクが高い)

これらは「少量なら大丈夫」ではなく、妊娠全期間を通じて避けることを強く推奨します。

・アルコール(お酒全般)

「コップ1杯くらいなら…」は危険です。アルコールは胎盤を通過し、赤ちゃんの脳や体の発育に障害(胎児性アルコール・スペクトラム障害)を引き起こす可能性があります。ノンアルコール飲料で楽しみましょう。

・生肉・加熱不十分な肉(レアステーキ、生ハム、サラミ、ユッケ)

「トキソプラズマ」という寄生虫がいる可能性があります。妊娠中に初感染すると、赤ちゃんの目や脳に障害が出るリスクがあります。

お肉は中心部までしっかりと焼いてください。生ハムやローストビーフも、加熱されていないものは避けましょう。

・ナチュラルチーズ(加熱していないもの)

海外製のカマンベールチーズ、ブルーチーズなどのナチュラルチーズには、リステリア菌が含まれている可能性があります。

妊娠中は感染しやすく、流産や早産の原因になります。

※日本の大手メーカーが製造しているプロセスチーズや、ピザのように加熱して食べる場合は安全です。

2. 【注意】量を守ればOK、または条件付きでOKなもの

ここが一番迷うポイントかと思います。「絶対ダメ」ではありませんが、注意が必要です。

・お寿司やお刺身(生魚)

日本では「絶対に食べてはいけない」という指導は一般的ではありませんが、以下の2点に注意が必要です。

  1. 食中毒のリスク:妊娠中は免疫力が下がっており、普段より当たりやすい状態です。新鮮なものを選び、体調が悪い時は避けましょう。
  2. 水銀を含む魚:食物連鎖の上位にいる大きな魚(キンメダイ、メカジキ、クロマグロなど)は、水銀を多く含みます。これらは「週に1回(80g程度)まで」に控えましょう。
    • OKな魚:サケ、アジ、サバ、イワシ、エビ、イカ、カツオ、ツナ缶などは、水銀の心配はほとんどありません。

・コーヒー・紅茶(カフェイン)

「妊娠したらカフェインを一切やめる」方もいますが、過剰摂取でなければ問題ありません。

世界的な基準(WHO)では、1日コーヒーカップ1〜2杯程度(カフェイン200mg〜300mg以下)であれば、赤ちゃんへの悪影響はないとされています。

好きなものを完全に断ってストレスを溜めるより、美味しく飲んでリラックスして過ごす方が、赤ちゃんにとっても良い環境と言えます。

・レバー・うなぎ(ビタミンA)

栄養満点ですが、動物性のビタミンA(レチノール)を妊娠初期に過剰摂取すると、赤ちゃんの形態異常のリスクが高まると言われています。

「毎日食べる」のはNGですが、週に1回程度、適量を食べる分には問題ありません。

3. 【OK】実は気にしなくていいもの(迷信)

「体を冷やすからダメ」「刺激物はダメ」といった話を聞くことがありますが、医学的には以下のものは食べても問題ありません。

  • 辛いもの(キムチ、カレーなど):赤ちゃんに刺激が伝わることはありません。ただし、胃もたれや痔になりやすい時期なので、ママの体調に合わせて調整してください。
  • アイスクリーム・氷:食べた瞬間に子宮が冷えるということはありません。糖分の摂りすぎに注意すれば大丈夫です。

4. ひと目でわかる!食べ物チェックリスト

食材カテゴリー

判定

具体的な食材・注意点

お酒

NG

ビール、ワイン、日本酒などアルコール全般

お肉

注意

NG:生ハム、馬刺し、レアステーキ

OK:中まで火が通ったお肉

魚介類

注意

控えめに:キンメダイ、メカジキ、大型のマグロ

OK:サケ、アジ、サバ、ツナ缶、加熱した魚

※お寿司は新鮮なものを、食べ過ぎない程度に

注意

生卵(卵かけご飯)はサルモネラ菌のリスクがあるため、鮮度に注意。心配なら加熱を。

チーズ

注意

NG:輸入物のナチュラルチーズ(加熱なし)

OK:プロセスチーズ、加熱したチーズ

飲み物

OK

コーヒーは1日1〜2杯まで。麦茶やルイボスティーはノンカフェインでおすすめ。

まとめ

妊娠中の食事制限は、ストレスになりがちです。

大切なのは「食中毒(生肉・チーズ)を避けること」と「水銀・アルコールに気をつけること」。

このポイントさえ押さえておけば、神経質になりすぎる必要はありません。

神経質になりすぎて食事が楽しめなくなってしまうと、それがかえって大きなストレスになってしまいますよね。 「避けるべきポイント」さえ押さえておけば、あとはあまり難しく考えすぎず、赤ちゃんと一緒に美味しい時間を共有してくださいね。

そんな風に、上手に息抜きをしながら、お腹の赤ちゃんとの食事を楽しんでくださいね。

【監修】

医療法人育愛会 愛産婦人科

院長 菅原 正樹

札幌市手稲区の産婦人科 医療法人育愛会 愛産婦人科 院長の菅原です。 私たちは、女性のあらゆるライフステージに寄り添い、一人ひとりのお悩みに応える医療を大切にしています。食事や栄養に関する不安も、健診の際にお気軽にご相談ください。