愛産婦人科
LINE
Instagram
愛産婦人科
【助産師が本音で解説】SNSのマネは不要?お産で本当に役立つ「陣痛・入院バッグ」の中身と、実は要らないもの

【助産師が本音で解説】SNSのマネは不要?お産で本当に役立つ「陣痛・入院バッグ」の中身と、実は要らないもの

2026/04/29(Wed)

【助産師が本音で解説】SNSのマネは不要?お産で本当に役立つ「陣痛・入院バッグ」の中身と、実は要らないもの

「SNSで『陣痛バッグの中身』を見ると、みんなオシャレで完璧で焦る…」 「あれもこれも必要に見えて、荷物が旅行みたいになっちゃった!」 出産に向けて入院準備を始める妊娠後期のプレママさん。InstagramやYouTubeの美しいパッキング動画を見て、「私、全然準備できていないかも…」とため息をついていませんか? 現場で毎日たくさんのお産に立ち会っている助産師から、本音をお伝えします。 「SNSの完璧なバッグをマネする必要は全くありません!」お産の現場で本当にママを助けてくれるアイテムと、実は「持ってきても結局使わなかった…」となりがちな不要なアイテムを、プロの目線で仕分けしました。

1. これだけは絶対に入れて!「陣痛バッグ」の必須アイテム

陣痛バッグは、病院に着いてから「お産が終わるまで」に使う、すぐに取り出したいものを入れる小さなバッグです。

  • ペットボトル用ストローキャップ(★最重要アイテム): 陣痛中は起き上がってコップで水を飲む余裕はありません。

    寝転がったまま水分補給できるストローキャップは、お産において命綱レベルで必須です。

    ペットボトル2〜3本(水やスポーツドリンク)と一緒に用意しましょう。

    ※ただし、最近はボトルの形状によってキャップが合わないこともあるため、事前に家で試し付けをして確認しておくのが鉄則です。特に飲み口が低いタイプなどは水漏れの原因にもなるので、入院用に用意したボトルで必ずチェックしておきましょう。予備を含め2〜3本分用意しておくと安心です。

  • 飲み物は「スポーツドリンク」と「水・お茶」の両方を多めに!: エネルギー補給のためにスポーツドリンクや経口補水液は必須ですが、それだけだと口の中がベタついて気持ち悪くなってしまう方が多いです。

    口をさっぱりさせるための水やお茶もセットで、どちらも多めに用意しておきましょう。

  • サクッと口に入れられる軽食: お産は体力勝負。ゼリー飲料、一口サイズのチョコレートやグミなど、食欲がなくてもエネルギー補給できるものが必要です。

  • リップクリーム: 陣痛中は「ふーっ」と長く息を吐き続けるため、唇がカラカラに乾燥します。サッと塗れるリップがあると不快感が減ります。

  • モバイルバッテリー: 陣痛の合間に家族に連絡したり、気を紛らわせるために動画を見たりすると、意外と充電が減ります。

    2. 産後のボロボロな体を救う「入院バッグ」の必須アイテム

    入院バッグは、お産が終わった後、数日間の入院生活を乗り切るための大きなバッグ(キャリーケース等)です。

    • 「長め」のスマホ充電ケーブル(2m以上): 病院のベッドは、コンセントの位置が遠いことがよくあります。

      産後は外陰部の痛みなどで起き上がるのもしんどいため、寝転がったまま届く長めのケーブルが必須です。

    • 着圧ソックス: 産後はホルモンバランスの変化や体の生理的な現象で、足が象のようにパンパンにむくむことがあります。

      これがあるだけで足のダルさが劇的に変わります。

    • 「細切れ睡眠」を助ける安眠グッズ: お産は夜中に始まることも多く、産後も24時間体制の育児が待っています。

      夜に寝られず、日中の明るい時間帯に少しでも寝ておきたい!という時に重宝します。

      ホットアイマスクなど、明るい部屋でも強制的にリラックスして眠りにつけるグッズは必須です。

3. 助産師のホンネ!実は「要らない・使わない」アイテム

SNSの「おすすめリスト」によく入っているけれど、現場で見ていると出番がないことが多いアイテムです。

  • テニスボールやゴルフボール: 陣痛中にお尻を押すための定番アイテムですが、ほとんどの産院に備品として置いてあります。

    わざわざ買う必要はありません。(妊娠中に、助産師にテニスボールを借りれるか聞いてみましょう)

  • 多すぎる産褥(さんじょく)ショーツ: 産前産後専用の股部分が開くショーツですが、使うのは最初の数日だけです。

    産院でもらえるお産セットに数枚入っていることが多く、足りなくなったらマタニティショーツで十分代用できます。

  • 大量のメイク道具: 産後は赤ちゃんのお世話と睡眠不足で、フルメイクをする余裕も気力もありません。

    退院日用の最低限のコスメと、スキンケア用品があれば十分です。

まとめ:一番大切なのは「パパとの情報共有」

荷物の準備で一番やってはいけないのは、ママだけがバッグの中身を知っているという状態です。
陣痛がピークの時、ママは「アレ取って!」と指示する余裕すらありません。
「青いバッグの右ポケットにストローがあるよ」「タオルは上のチャックに入ってるよ」と、付き添うご家族(パパ)と一緒にパッキングをして、どこに何があるかを共有しておくことが、どんな便利グッズよりもお産をスムーズにしてくれます。

SNSのキラキラした情報に焦る必要はありません。自分が必要だと思うものだけを、リラックスして準備してくださいね。

【監修】
医療法人育愛会 愛産婦人科